1. Pythonをはじめる前に

節サブタイトル:エディタ、コマンドラインの準備、Pythonのインストール方法の紹介

Pythonをはじめましょう!

本節では Python Boot Camp の事前準備として以下について説明します。

  • ソースコードを読み書きするためのエディタの準備
  • Python を実行するためのコマンドラインの準備
  • Pythonのインストール方法

1.1. エディタの準備

ソースコードを読み書きするために、エディタを用意します。 普段使用しているエディタがある人は、そのエディタを使用して構いません。 Python の文法に対応しているエディタを使用することをおすすめします。

普段使っているエディタがない人は、以下のいずれかをインストールしてください。

  • Atom: さまざまなプログラミング言語に対応したエディタ
  • PyCharm: Pythonに特化したIDE(統合開発環境)

1.2. ターミナルの準備

Python を実行するために、ターミナル(macOS)、コマンドプロンプト(Windows)を立ち上げます。

  • macOS では「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を選択します
  • Windows では Windows+R キーを押して cmd と入力します

1.3. Pythonのインストール

ここではPythonのインストール方法を説明します。

macOS、Windows、Linuxの3つの環境でのインストール手順を説明します。

1.3.1. macOSの場合

macOSでPythonを利用する場合は、Pythonの公式サイトで配布されているビルド済みのパッケージをインストールします。

Python Releases for Mac OS X 」をブラウザで開きます。 「 Mac OS X 64-bit/32-bit installer 」をダウンロードして実行し、Pythonをインストールします。

詳しくはPythonの公式ドキュメントの「 MacintoshでPythonを使う 」を参考にしてください。

1.3.2. Windowsの場合

WindowsでPythonを利用する場合は、Pythonの公式サイトで配布されているWindowsインストーラを利用します。

Python Releases for Windows 」をブラウザで開きます。 OSによって以下のいずれかのインストーラーをダウンロードし、ウィザードに従ってインストールします。

この時、「Add Python 3.5 to PATH」にチェックを入れておきましょう。自動的に必要な環境変数が設定されます(図 1.1)。

../_images/pythonforwindows1.png

図 1.1 Python for Windowsのインストール画面

1.3.3. Linux (Ubuntu Server) での場合

本書では、動作環境 Ubuntu Server 16.04 、 Pythonは3.5系の最新版3.5.3を想定しています。

ソースビルドでのインストール

Ubuntu 16.04にソースコードからPython 3.5.3をインストールします(LIST 1.1)。

まずパッケージ全体をアップグレードし、Pythonによる開発で必要になるパッケージをインストールします。

LIST 1.1 パッケージの更新と必要なパッケージのインストール
$ sudo apt-get -y update
$ sudo apt-get -y upgrade
$ sudo apt-get -y install build-essential
$ sudo apt-get -y install libsqlite3-dev
$ sudo apt-get -y install libreadline6-dev
$ sudo apt-get -y install libgdbm-dev
$ sudo apt-get -y install zlib1g-dev
$ sudo apt-get -y install libbz2-dev
$ sudo apt-get -y install sqlite3
$ sudo apt-get -y install tk-dev
$ sudo apt-get -y install zip
$ sudo apt-get -y install libssl-dev
$ sudo apt-get -y install gfortran
$ sudo apt-get -y install liblapack-dev

Pythonのソースコードをビルドし、インストールします(LIST 1.2)。

LIST 1.2 Python 3.5.3のソースからのインストール
$ wget https://www.python.org/ftp/python/3.5.3/Python-3.5.3.tgz
$ tar axvf ./Python-3.5.3.tgz
$ cd ./Python-3.5.3/
$ LDFLAGS="-L/usr/lib/x86_64-linux-gnu" ./configure --with-ensurepip
$ make
$ sudo make install

インストールが完了したらPythonのバージョンが3.5.3になっていることを確認します。

インストール直後は、 hash -r を実行してコマンドのパスを再読み込みします(LIST 1.3)。

LIST 1.3 Pythonのバージョン確認
$ hash -r
$ python3 -V
Python 3.5.3

コラム: インストール先の指定

ソースコードのビルドで configure を実行する際に、 --prefix オプションを付けるとインストール先のディレクトリを指定できます。

/opt/python3.5.3 ディレクトリ以下にインストールするには、次のように指定します

LIST 1.4 prefixオプション付きconfigure
LDFLAGS="-L/usr/lib/x86_64-linux-gnu" ./configure --prefix=/opt/python3.5.3 --with-ensurepip

1.4. まとめ

本節では、事前準備としてエディタ、コマンドラインとPython のインストール方法を紹介しました。 次節ではFizzBuzzを通じたPythonの特徴、基本、役立つWeb の情報、書籍を紹介します。